「結婚」という言葉がプレッシャーになってきはじめたのは、30になってからのことです。
それまでは「一生このまま独身でもいいかな」なんてたかをくくっていたのですが、30の誕生日を迎えたとたん、急に親や親戚、そして友人たちからも、「そろそろ結婚を考えないと」「いい相手はいないの?」というようなことを言われるようになりました。
特に実家に帰ると必ず親からはその話題が出て、何かあると「あなたもそろそろ考えないと……」「そんなことをしてるからいつまで経っても嫁のもらい手が……」というようなお小言。
なので実家への帰省もここ最近は憂鬱になってくるばかり。
正直、「適齢期」「いき遅れ」というような、年齢と結婚を結びつける考え方が私は好きじゃないんです。
別に年齢に関係なく、結婚したいと思った時、そういう相手に巡り合えた時にするべきだというのが私の考えです。
……とはいえ、帰っても誰もいない一人暮らしの生活はやはり寂しいですし、友人や同僚がどんどん結婚していくと、やはり羨ましいですし、私はいつまで一人なのかしら、と思ったりもします。
結婚願望なんてないと思ってましたが、意外と自分でも焦ってるのかな?と思ったり……。
そこで、気休め程度のつもりで、出会い系サイトに登録してみました。
無料のサイトならお金もかかりませんし、期待外れだと思ったらやめればいい。期待半分、ダメ元で、って感じでした。
そのサイトを通じて数人のメル友ができ、数ヶ月程度メールのやりとりを続けているうちに、そのうち一人の男性が気になりだしました。
まだ顔も知らない、会った事もない相手なのに、気がつくと彼からのメールが待ち遠しくて仕方がない。
まるで少女の頃に戻ったかのように恋をしている自分に気がついて驚きました。
もうこんな恋愛をすることなんてないと思っていたのに。
いろいろ悩みましたが、決心して彼と会ってみることにして、彼にその気持ちを伝えました。
彼は私と同世代で、やはり独身。そろそろ結婚も意識している、という話をメールでしていたので、もしかしたら……なんて、淡い期待を抱いていたのですが。
彼もやはり同じだったようで、その後はトントン拍子にデートが決まりました。
実際に会ってみて、お互いに幻滅しないか心配でしたが、会ってますます相手が身近に感じられて好きになり、今は結婚前提の交際を続けています。